すべての犬は、嗅覚によって物品を区別する能力を持っています。散歩の途中で棒切れを投げてみると、周囲にいかに多くの棒切れがあっても、犬はたいした努力もせずに、常に投げられた棒切れを持って戻って来ます。犬の嗅覚による識別能力は、人間のそれよりも遥かに大きいのです。 続きを読む
「モッテコイ」(物品持来)のトレーニング
どの犬も幼犬期には動くものを追い、捕らえ、運搬する習慣を持っています。しかし、全ての犬が、成犬になってもこの持来欲を持ち続けているというわけではありません。 続きを読む
「ヤスメ」と「ホエロ」のトレーニング
「ヤスメ(休止)」の姿勢は、 犬が腹ばいになって、腰をくずして後ろ足を横に出した状態です。
これは「フセ」の体躯を左右どちらかにくずした姿勢であり、犬にとって最も楽な体勢といえます。「フセ」の姿勢の長時間の継続は犬に苦痛を与えてしまいますので、犬を単独で長い時間待機させなければならない場合には、この「ヤスメ」を覚えさせておくと良いでしょう。 続きを読む
脚側行進中の「速さの変更」
トレーナーは、通常のペースで脚側行進できる犬は「速いペース」や「遅いペース」でも同じように行進できるものと考えてしまいがちですが、犬にとっては脚側行進のすべてのルールを守り、速さのみを変えて歩くことは容易なことではありません。 続きを読む
犬の「リーダーウォーク」と「脚側行進」
犬社会では、先頭を歩くのはリーダーであり、メンバーはリーダーに付き従います。そのため、「飼育者がリーダーシップをとって歩く」という、このリーダーウォークのトレーニングは、飼育者と犬の間での明確な主従関係を確立するために有効といえます。 続きを読む
「マテ」
「マテ」はそもそも犬の欲求に逆らい、行動を中断させ、人に服従させることですから、犬にとっては難しいものなのですが、いったん習得させれば非常に有効なトレーニングといえます。 続きを読む
「フセ」(伏せること)
犬が肘と腹部を地面に着けている状態を「フセ」といいます。「フセ」ができれば、犬を一定時間以上待たせることができるようになります。
「フセ」は「スワレ」以上に安定した状態で、一定以上の時間「フセ」の姿勢を続けさせても犬の負担は大きくはないのですが、反面、犬にとって突発的な事態に対して反射的に行動するには不利な姿勢でもあります。 続きを読む
いろいろな姿勢からの「スワレ」
「スワレ」は単純で簡単なトレーニングはありますが、視符や声符に敏速に反応させることや、正しい位置に正しく座らせるためには、時間をかけることと、トレーナーの熱意が必要となります。 続きを読む
「スワレ」のトレーニング
多くの愛犬家が、最初に犬に声をかけるのは「オスワリ」であると言われています。家庭犬トレーニングにおいて「座る」ということは、基本動作の中でもとりわけ重要なもので、人間社会との共存の各場面で最も活用頻度の高い科目であり、あらゆる犬に早期に習得させるべきものといえます。 続きを読む
「声符」と「視符」を活用する
犬は賢い動物です。中には人間の4歳児程度の知能を持つ犬もいると言われています。犬が人間の言うことを理解できるのは、人間の言葉やサインを何度も繰り返し見たり聞いたりし、その言葉やサインの意味する行動を取らされているうちに、身体が条件反射的に動くようになるためです。 続きを読む